楷定寺仏教文化講座では、副住職の持つ「宗教文化士」の資格を活かし、
さまざまジャンルの人物や宗教的文化を紹介してまいります。
共に坐り、共に在る。
仏教の話を聞きたい。自分の話をしたい。人の思いを聴きたい。誰かと出会いたい。安心して沈黙していたい。お寺の本堂に身を置いて、そこで数百年積み重ねられた空間の静けさを感じたい。
毎月一回、連続して同じ場所、同じ時間に身を置くこと。仏様からの定点観測。客観的な時間(クロノス)を忘れて、主観的な時(カイロス)に入る。起こり続け、去り続ける。仏様の前で、共に円になって坐る。迷路のような町のお寺の本堂で。
1970年生まれ。龍谷大学大学院博士前期課程修了。宗教文化士。応用心理士。大学院在学中に故西光義敞師の提唱した「真宗カウンセリング」に出会う。以後、心理学や心理療法、瞑想やボディーワーク等幅広く研究。インドの瞑想センターや、カンボジア、台湾など、アジアの瞑想の伝統に学び、遂にはタイで一時出家。仏教宗派や心理学流派にとらわれない実験の場として「Re:Vision!」を主宰する。現在、様々なワークショップでのファシリテーターや、民間のカウンセラー養成講座の講師、ビハーラ研修講師、セラピストらへの仏教瞑想の指導も行っている。またアーティストとしても活動。enju名義で『Little Planet』『Reverb』と2枚のCDアルバムをリリース。AmazonやiTunesにて絶賛販売中。
1980年東京生まれ。大阪を拠点に活動中。2006年 神戸にて市民活動、まちづくりNPOに関わる。同年、カンボジアやタイの農村地域にてプレイバックシアターやエンカウンターグループを用いたツアー「オーシャンズプロジェクト」を主催。2010年より目的を持たない生命体的集団 fence works を立ち上げ、スタッフそれぞれが自由な雰囲気のなかで、人間的な関わりや一体感を味わいながら、その人ならではの仕事が生まれていく、非構成的な組織運営を探求している。2013年よりカンボジア・日本両国の高校生を中心とした「おみやげ開発プロジェクト」のコーディネーターとして、カンボジアの学校運営改善プロジェクトのスタートアップに携わる。日本国内では、円坐、即興舞台など様々な講座やワークショップの企画運営や、その人ならではの仕事づくりのサポートをしている。
ステップ解説
特徴1:ここが一番のオススメポイントです!
「心静かに安心して坐る」
山門をくぐると、そこは日常とは区切られた聖なる空間。楷定寺の本堂は江戸時代から続く祈り(願い)と聞法の道場。本堂の静けさ、荘厳さ。決して豪華でも便利でもないけども、不思議と安心して過ごせる場所。時折聴こえる鳥の声や、近所の子どもたちの無邪気な歓声。日常を一時忘れて、誰でもない一人の「私」として過ごせる空間。「寺」という字は「土+寸」と書きます。つまり「ドスン」と腰を下ろせる場所。それぞれが背負っている荷物を降ろせる場所。只、今(ただいま)此処に自分が居る。それを感じるだけでもう充分ではないでしょうか。
特徴2:これも普段はなかなかできません!
「勤行や黙想で整う」
勤行(読経)は、とても素晴らしい健康法でもあります。お釈迦様が伝えたシンプルな呼吸法に「アーナパーナ・サティ」というものがあります。簡単に言うと、吐く息はゆっくり長く、吸う息は自然に短く。読経をしていると、これが自動的になされるんです。私たちは普段、息を吸うこと(何かを取り入れる)ことには意識的ですが、息を吐くこと(手放す・与える)ということはなかなかできません。読経の呼吸法はそうした私たちの「癖」を一時的に離れることを容易にします。また、黙想(坐禅・瞑想)の時間ももうけています。ヨガや瞑想がブームですが、そういった効果は実は日本の伝統仏教生活の中でも受け継がれてきているんです。そういうものも、おいおいとご紹介しながら進めてまいります。
特徴3:そしてこれが醍醐味です!
「円になって坐る」
上記1,2はどこのお寺でも体験可能かもしれません。また説法(法話)もどこでも聞けるかもしれません。楷定寺で行う「説法円坐」のユニークなところは、法話を聞いた後、全員が「円になって坐る」というところにあります。しかも単なる「茶話会・座談会」ではなく、一人ひとりの言葉を真剣に聴き、丁寧にその言葉を辿るということができる「聞き役(ファシリテーター)」がいるということです。しかも、その役を住職や僧侶が行うのではなく、寺院仏教関係から第三者として、でき得る限り中立な立場にある方をお呼びして行うという点です。この「説法円坐」では、フェンスワークスという団体の代表である田中聡さんがその役を勤めてくれます。この「円坐」というものは、実際に参加してみないとどういう雰囲気かは説明できないのですが、間違いなく、カルチャーショックを受けることでしょう。そして、わからなくていいのです。みな等しく、わからない人間同士、それ故に、互いに聴き合い、語り合えるのです。無理に話したりすることはありません。黙っていても大丈夫。どんな風に過ごしても、あなたの自由なのです。そんなのって信じられます?(笑)
メディア
『月刊住職』
「誰でも何でも話せる寺院活動大注目の訳」
2016年12月号
「説法円坐」日程表
第1回 | 平成29年 5月27日(土)15:00~18:00(終了) |
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第2回 | 平成29年 6月24日(土)15:00~18:00(終了) |
第3回 | 平成29年 7月29日(土)15:00~18:00(終了) |
第4回 | 平成29年 8月26日(土)15:00~18:00(終了) |
第5回 | 平成29年 9月30日(土)15:00~18:00(終了) |
第6回 | 平成29年10月28日(土)15:00~18:00(終了) |
第7回 | 平成29年11月25日(土)15:00~18:00(終了) |
第8回 | 平成29年12月 9日(土)15:00~18:00(終了) |
申し込み
場所 浄土真宗本願寺派楷定寺(大阪府高石市取石2丁目24-11)
アクセス
参加費 一般3000円(楷定寺門信徒はお布施制=自由)
定員10人程度
内容
15:00~ 勤行
15:10~ 黙想(瞑想・坐禅)
15:30~ 説法(法話)藤岡 延樹
15:50~ 休憩
16:00~ 円坐(守人) 田中 聡
17:30 終了(最大18:00まで)
※円坐では藤岡延樹も座ります。
申込み下記フォームよりお申込みください。
※楷定寺門信徒の方は申し込み不要。直接お寺へお越しください。
お待ちしています
浄土真宗本願寺派 楷定寺
〒592-0013 大阪府高石市取石2丁目24−11 TEL/FAX 072(271)3482